研究室訪問の裏側


研究室訪問週間もあと一日を残すのみとなった。
私の研究室の訪問者数は昨年とほぼ同じ程度。
最終日の明日も駆け込みの学生が大勢いるにちがいない。


学生たちと話をしていると、
「あのゼミは競争率が高いらしい」とか
「あそこは○○○らしい」とか、
いろいろな情報が飛び交っているらしく、
駆け引きがあって、なかなか大変みたいである。


去年は、最終日にやって来て、その理由を
「最後に来た方が印象に残るかなと思って」
なんて言っていた学生もいたが、
まあ確かに私の記憶力はかなり悪い方なのだが
その作戦はどうかなと思ったものだ。


教員としては、早い段階で訪問した学生の方が
やる気があるように感じるものである。


それと去年は、第一志望の人気の高いゼミを避けて
第二志望のゼミを最初から選んだりするケースがあったようだが
そういう作戦よりはやはり
ここだと決めたゼミを第一志望にした方が後悔がないはずである。


研究室訪問は、就活の予行演習みたいなものなので
自分に自信を持って、正々堂々とチャレンジしてほしい。


教員としては、志望者が多すぎたら
ゼミの人数を絞り込むための悩みが増えて大変なのだけれど
(選ばなかった学生に残りの一年間ずっと恨まれるかもしれないし)
逆に少なかったりしたら、それはそれで寂しいので
なんとも複雑な心境なのである。