情報社会の「今」
最近になってTwitterでつぶやき始めたものの
Twitterの何が人々を惹きつけるのか
いまいち理解できないままでいた。
ところがここ数日、
イランの選挙に関してTwitterを利用した動きがあることを知り
市民メディアを研究する者として大いに関心を持ったので、
せっかくだから「情報社会論」の講義で紹介しようと思い立った。
それが今日の午前中のこと。
(講義は午後から)
情報社会の「今」を教えることが目的の講義だし
市民メディアの話も以前取り上げたことがあるので
今回のイランの出来事はまさに最高のネタとなる。
(今しかできない話かも知れない)
そこで事前に準備していた内容を急きょ取りやめ、
「イランの選挙とTwitter」について簡単な資料を用意。
パワポのスライド作りが間に合わなかったので、
実際のTwitterの書き込みや、Flickr、YouTubeなど
(デモの被害者のグロテスクな写真や映像が出ないことを祈りつつ)
関連サイトを見せながらのアドリブ講義。
第2の天安門になりそうな気配もないわけではないが
まともな政治家/政府であれば
こうして「世界」が見つめている状態で
強硬な手段には出ない/出られないだろう。
マス・メディアの報道に頼るしかなかった時代と
TwitterやYouTubeなどの市民メディアによって
多様な情報が提供されるようになった現在とでは
リアリティというものが大きく変わってしまった。
というようなことを話す。
どちらが良いとか悪いとか、そんな話をするつもりはなく
とにかく、ICTによって時代は大きく変化しており、
自分たちはその変化のまっただ中にいるのだということを
実感してもらいたかったのだが
はたして学生たちに伝わっただろうか。