堀川散策


以前、名古屋の中心部を歩いていた時に見かけた、
「堀川」の雰囲気が気になっていたので
いつかゆっくり観察してみたいと思っていたのだけれど
まだ暑さが本格化する前の今日、
ようやく実現させることができた。


スタート地点は、熱田の「七里の渡し跡」。
昔は熱田のあたりまで海があったので
江戸時代に東海道を旅した人たちは
熱田神宮を参拝した後で伊勢神宮に向かう時には
ここから三重県の桑名まで船に乗ったのである。
その距離がおよそ七里(約20km)だったらしい。


常夜燈。今で言う灯台


当時の船着場と宿場町(宮宿)の様子。


この辺りの川べりはキレイに整備されており
公園も多く、散歩やランニングをしている人も多い。


堀川には源流(水源)がなく、庄内川から取水しているため
水の流れが悪く、川は汚れている。
それでも魚はいるらしく、鵜(う)が魚を獲っていた。


眺めはキレイだけれど、軽く泥の臭いが...。


しばらくすると、川幅が狭くなる。
環境改善のための護岸工事もあちこちで行われている。


熱田の中心部に近づくと、川沿いを歩く道はなくなってしまう。
かつて舟運が栄えていたらしく、船着場があったり
材木店もいくつかあった(写真左手前)。
木曽川とつながっているので、木曽地方から木材を運んできていたようだ。


ひなたぼっこをする鵜とサギ。


今は使われていない水門。
かなり立派な造りをしている。


名古屋市内の重厚な橋(岩井橋)。


名古屋市内。
あまり、川としての存在感はなく、
川沿いを歩くことはできない。


伏見周辺。
この辺りだけは、川沿いに飲食店が並んでいる。
写真はフレンチ・レストラン。


その先では
居酒屋やカフェが川沿いにテーブルを出している。
ちょっと、大阪の心斎橋あたりに似ている。
(ただし、ほんの100m〜200mの範囲だけ)


その先に進むと、また川の存在感は薄くなる。
清須の五条川に架かっていた橋を移築してきたという五条橋。


川を眺める人もあまりいない。
眺める場所もあまりない。


名古屋城の手前あたり。
鯉が泳いでいた。写真手前。


この先は、名古屋城の堀につながっているらしい。
名古屋城には何度も行っているし、
9kmくらい歩いて疲れてきたし、
腹も減ってきたので、ここで撤退。


期待していたよりは、風情がなかったなぁ...