筑紫哲也賞!


札幌から帰宅した翌日、
東京(蒲田)で開催された
市民がつくるTVF(東京ビデオフェスティバル)2012
の入賞作の上映・表彰式に参加してきた。


私が代表を務めるNPO法人のメンバーが制作した作品が
全応募作206作品の中から見事に「筑紫哲也賞」を受賞!
(写真は大林宣彦監督と制作代表者の牧野)


もともとこの作品は、稚内の前任校で
ゼミの課題作品として作らせた映像がベースになっている。
2007年のことだ。
稚内市内のどこか一箇所を24時間定点観測するというテーマで
一つのチームが稚内駅構内にある立ち食いソバ屋を取材し
それを元に作品を作った。


この作品は「北海道映像コンテスト2008」で学生部門「優秀賞」を受賞。


その後、稚内駅周辺の再開発計画が進むこととなり、
稚内駅の新築に伴い、立ち食いソバ屋もなくなることが決まった。
そこで
再びソバ屋さんへの取材を開始して、今回の作品ができあがった。


つまり、約5年をかけたドキュメンタリーなのである。
もともとはゼミ生が映像制作に慣れるための課題作品だったので
影技術などは未熟な部分も多いのだけれど
なんといっても、映像に登場する人たちがいい。
ソバ屋で働く女性たちと、客である旅行者や市民たちが
みんないい顔をしている。


稚内は寒い町だけれど、映像を見ていると心が温かくなる。
それが受賞の一番の理由だと思っている。


「待合室の、片隅で。」(20分)