シーレとの再会
今日は豊田市美術館に行ってきた。
トヨタの法人税が大量に投入されたことが想定される(?)
きれいな美術館である。
ここにはエゴン・シーレの絵が一枚あって、
(クリムトの絵も一枚ある)
引っ越してきた2年前から気になっていたのだけれど、
今日ようやく訪れることができた。
「カール・グリュンヴァルトの肖像」
シーレは私の一番好きな画家で、
死ぬ前に一度は見ておきたいと思って
地球が滅亡すると言われていた(笑)1999年の春に
ウィーンのベルベデーレ宮殿美術館を訪れたくらい好きなのである。
(かつての饒舌な日記にも書いた)
なかでも一番好きなのは、
別れが決定的となった恋人との
冷たく哀しい抱擁を描いた「死と乙女」。
抱きしめる腕の細いライン、離れた体、虚ろな目。
この絵を見るたびに、胸の中に
♪きしむベッドの上で優しさを持ちより
きつく躰抱きしめあえば
それから二人は目を閉じるよ
悲しい歌に愛がしらけてしまわぬ様に
という、尾崎豊の「I Love You」が流れ始める...。
後期の肖像画はそれほど好きではないのだが
やはり「生(なま)」でオリジナルを見ると
その筆致の迫力に圧倒される。
美術館併設のフレンチ・レストランも良かった。
(Bランチのメイン料理「魚介類のマリニエール」)
ミュージアム・ショップも興味深いグッズばかりで
いろんなモノをついつい買ってしまったのだった...