バリ点描〜スマトラ象の光と影


バリ滞在3日目に、オプショナルツアーで
タロ村のエレファント・ライド(象乗り体験)に参加。
タロは山奥の小さな村なのだが、
エレファント・サファリがある。



象の背中に乗って、森の中を30分ほど散歩。


象使いはスマトラ島出身。
やはりスマトラ象を乗りこなすには、スマトラ出身者が一番なのか。
英語でいろいろと話しかけてくる。


彼は5年前からここで働いているという。
5年前と言えば、スマトラ島地震災害があった年だ。
でも彼に地震のことを聞いても答えてはくれなかった。
「バリには観光客がたくさんいる。スマトラにはいない」
そう答えただけだ。
おそらく地震のために島を出て、ここで働くことになったのだろう。


どこから来た? と言うので、名古屋だと答えると
名古屋には私の仕事はあるか? と聞く。
日本で働いた場合の給料についてもしつこく質問を続ける。


ちなみに
象使いの仕事は、一日5ドル(約500円)だそうだ。


日本の自動車工場で朝から晩まで働くのと、
象の背中に乗って、観光客を相手に、
朝から晩まで何度も同じコースを案内するのとでは
どちらがハッピーな仕事なのかと聞かれたら
ちょっと答に困る。


親子連れが無邪気に楽しむ場所に見えるけれど、
その裏にはさまざまな事情があるのだった。

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バリ島の通りを歩くと、
店先に「チャナン」と呼ばれるお香が置いてある。(写真)


お香だけでなく、花びらや、米や、クッキーのようなものもあり
ヒンズー教の女性たちにとっては、毎朝の仕事なのだそうだ。


ただ、店先の路上に置いてあったりするので
観光客や車に踏まれたり蹴飛ばされたり
犬に食べられたりして、
夕方にはボロボロになっている。
でもそのへんはあまり気にしていないようなのが、
バリらしさなのかも知れない。


(街角のヤシの実売り)


バリは公共交通機関が発達しておらず
125ccのバイクがものすごく多い。
中国の自転車より多い感じがする。


バイクのためのガソリンは道ばたで売られている。


よく見ると、ウォッカのボトルに入っていたりするので
間違って買うと大変である。


ショッピングセンターのトイレの入り口。
ヤモリが看板になっているのだが、
男女の違いが非常にわかりにくい(笑)


バリでは4階以上の建物を造ることはできない。
ヤシの木より大きい建物はダメだそうだ。


つづく。