終わりなき作業の始まり


映像制作の集中講義は、企画、取材・撮影、と進んで
いよいよパソコンでの編集作業が始まった。


時間割的には「1日3コマ×5日(15コマ)」の講義で
9時に始まり14時半には終わることになっているのだが
その時間に終わったことは、この8年間、一度もない。


実際には、早いチームは8時くらいに実習室に来て
打ち合わせや編集作業にとりかかり
その後、追加撮影や補足取材に出かけたりしつつ
大学が閉門する21時半まで
ノンストップで作業は続くのであった。


1日12時間以上の集中作業。
これが2日〜3日間続く。
(例年だと最終日前夜に徹夜するチームも出てくる)


この間、機材トラブルがあったり
取材先で怒られたり、うまくインタビューが撮れなかったり、
チーム内でもめごとが起きたり、と
いろいろな障害が彼ら/彼女らを待ち受けている。


そして、それを自分たちで乗り越えるのも
この講義の大切な一部なのである。


この一週間が終わる頃には、
一回りも二回りも成長した学生たちがいる。