消えない炎


26年前の9月1日。
アメリカを飛び立った大韓航空機が
稚内沖約100kmの海上ソ連の戦闘機に撃墜され
乗員乗客269人が亡くなった。
(うち日本人は28人)


毎年、稚内では慰霊祭が行われている。
写真は、夕方に声問海岸で行われた祈念の灯。
たいまつと、夕焼けた空と、夕日に染まった海と、
砂浜に並んだ灯が美しかった。


当時のことを覚えている人の数も少なく
事件の記憶は風化してゆく。


遺族の代表の方も高齢となり、
自分が死んだら、その遺灰の半分を、
息子が死んだ海の近くにまいてほしいと語った。


世の中では、次々と新たな事件・事故が起きるけれども
だからと言って、過去の悲劇を忘れてはいけないのだ。


下は、4年前に同じイベントを撮影したもの。