カボチャ畑で疲れて


金曜は1限〜3限まで3コマ連続の授業である。


若かりし頃は予備校講師として一日に90分×5コマ、
7時間半しゃべりまくりなんてこともザラだったのだけれど
さすがに今は3コマでも疲れる。


そのうえ昼休みに学食に行くと、
大混雑のためなかなか食事をゲットできない。
今日も一度学食から引き返し、
第一陣が去るのを20分ほど待って出直して食べた。


それでも、4〜500人の女子学生がいる食堂で
一人で食事をするのは精神的に疲れるものである。


そこで
500人の女子学生を「個」の集団として捉えるのではなく
つまり「一人の女性が500人集まっている」と考えるのではなく
一つの無個性な集団として認識することにしている。


たとえば、自分は広いカボチャ畑の真ん中にいるのだ、
と言い聞かせるような感じである。
(学生の容姿がカボチャみたいだと言っているわけではない)
一つ一つのカボチャの特徴を観察せずに
大きな「カボチャ畑」としてしか意識しないようにする。


しかし、ここの畑のカボチャたちは
かなり甲高い声でしゃべり続けているので
なかなか精神統一が難しいのであった。